浜松町~田町② [山手線ジグザグ散歩]
スピリチュアルな雰囲気漂う港町ガードを抜け、
新浜橋へ階段を上がり古川を渡ります。
古川は山手線の内側にある新宿御苑が水源です。
したがって、山手線とのクロスはここ一か所だけ。
上流は渋谷川と呼ばれていますが、途中から名前が古川になり、
東京タワーを見ながら東へ流れ、この新浜橋の先で東京湾へ出ます。
ほとんどが首都高速の下で、話題になることの少ない川です。
再び、山手線の東側を南へ歩きましょう。
光る 光る 東芝
の本社です。
140 (旧)川口町ガード
周辺が開発されてきたので、架道橋も新しくしたのでしょうね。
名称のプレートはありませんでしたが、
ここが、川口町ガードと呼ばれていたことは間違いなさそうです。
山手線の車内からも見える、
ちょっと気になる玉の肌石鹸の看板の真下へ来ました。
玉の肌石鹸は、下町にある老舗の石鹸メーカーです。
子どものころ、よく小学校の水道の蛇口に
ネットに入った石鹸がぶら下がっていましたが、
あの石鹸の会社ですね。
その看板のすごそばにある、古いガード。
141 新浜町ガード
クルマ一台通るのがやっと。
ここも、なかなかの異空間です。
埠頭の方へ向かう道沿いにある有名な外車販売会社。
東京モーターショーが盛んだった昭和40年代、
外国車は男の子のあこがれでした。
ここへ来ると、普段町であまり走っていないベンツやボルボなど、
珍しい外車を見ることができ、興奮した覚えがあります。
142 芝橋ガード
このガードをくぐり、山手線の内側で再び出くわす大通りは、
中央通りから第一京浜に名称が変わっています。
都電が走っていたころは、ここの交差点には、東京港口という停車場がありました。
山手線の内側、線路沿いの道は
高層ビルが立ち並んでいます。
第一京浜国道は、江戸時代は安藤広重の浮世絵でお馴染みの東海道ですが、
この辺りは、町として古くから開けていたようです。
ちなみに、落語の芝浜の舞台はここですね
山手線の線路がある辺りは、ちょうど海岸線で、
私が歩いている道も、江戸時代は、水揚げされた魚を置く「雑魚場(ざこば)」だったようです。
今ではとても信じられませんね。
もっとも、芝浦が埋め立てられたあとも、
ここは山手線の内側まで運河が入り込んでいました。
東京方面に向い山手線に乗ると、田町駅を出てすぐ左に舟がたくさん浮かんでいるのが見えました。
その水路が埋め立てられたのが昭和43年。
舟が浮かんでいたところは現在、公園になっています。
そして、
山手線の下を流れていた水路は、芝浦側へ抜ける貴重な連絡通路になっています。
143 雑魚場ガード
昔は、クルマも通っていたように記憶していますが、
今は歩行者専用です。
さて、田町駅が見えてきました。
ゴールの品川駅まであと一駅。
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