13 聖橋 [山手線内跨道橋巡り]
クルマと人がクロスする都心の橋
山手線の内側にある跨道橋を巡っています。
今回は神田川の名橋、聖橋(ひじりはし)です。
聖橋は神田川と外堀通り、
さらに谷沿いに走るJRの線路を一気に跨ぐ橋ですが、
橋が跨ぐ東西の谷は、自然に形成されたものではなく
江戸時代に人間の手によって掘られたものです。
にわかには信じがたいですね。
橋の北は文京区湯島、南は千代田区神田駿河台。
付近には、東京医科歯科大学、明治大学などの大学。
予備校、小学生の進学教室など
今でも教育関係の施設が多いので、
学生時代の思い出の場所になっている方も多いのではないでしょうか。
聖橋は関東大震災の復興橋梁として
総工費72万4307円で2年3ヶ月の歳月を要して昭和2年7月に完成した橋
ということなので、もう80年以上。
東京都の案内板「聖橋の由来」によれば、
神田川の美しい景観にマッチするよう
デザインには特に気を使い、
このモダンなアーチ橋になったそうです。
橋の名前の由来は北側の湯島の聖堂と
南のニコライ堂(日本ハリストス正教会復興大聖堂)
二つの聖堂にちなんでいます。
聖橋は東京都民にはお馴染みの橋です。
通勤や通学で毎朝観ているという方も多いでしょう。
でも、おそらく、
楽器店など並ぶお茶の水橋から駿河台下へ下りるメインストリートは歩いても
聖橋は渡ったことがない
という人は多いのではないでしょうか。
地元の企業に勤務していたり、医科歯科大の学生さんでもないと、
普段は渡らない橋です。
むしろ、遠くから眺める機会の方が多い。
そこで、橋の上からの景色を載せておきましょう。
地下鉄丸ノ内線に乗っていると、窓の外が数秒明るくなる場所。
電車が好きなのかな?
電車鳩がいました。
外堀通り西側
左が神田川、右は東京医科歯科大学病院。
丸ノ内線御茶ノ水駅の地上出口があります。
こちらは東側。
左が湯島聖堂、
日本の教育発祥の地、昌平坂学問所があったのはここです。
正面に総武線の松住町跨道橋が見えます。
総武線が走る緑のアーチ橋は東京の名橋の一つです。
右に中央線の線路、その下で地下鉄丸ノ内線がクロス。
お茶の水は絶景ポイントがいくつもあります。
外堀通りと橋をつなぐ階段
欄干の装飾が歴史を感じさせてくれます。
歩道のアーチ。
橋の下。
おしゃれですよね。
そして、東側
外堀通りからから見た橋の全景。
跨道橋は、上と下
二つの別の世界を体験できる場所です。
都心の跨道橋は特に面白いですね。
最後は、聖橋の二つの「聖」を観ましょう。
まずはニコライ堂。
休日はニコライ堂の前に
絵を描くためのカンバスを広げている人が
ずらりと並びます。
それから、湯島聖堂。
お茶の水、聖橋は東京人のお馴染みの場所ですが、
すぐ北にある神田明神へ足を運んでも
湯島聖堂へは行ったことがないという人が多いですよね。
実は、私も今まで奥まで入ったことがなかったのです。
で、正直びっくり。
これが孔子の銅像。
歴史を感じる階段を昇ると
ありゃ、中国のお寺じゃん!
こんな場所だったんだぁ。。。。
不勉強でした。
場所が東京でなければ、
土産もの屋が並ぶ立派な観光施設になっているでしょうね。
一度、足を運ぶ価値はあります。
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